転勤になったら持ち家はどうする?我が家が7年で売却した5つの理由
転勤族は、家を買う?買わない?
買ったあとに転勤になったら、単身赴任?家族帯同?その場合、持ち家はどうする?
転勤族の方なら1度や2度は考えた経験があるであろう「家問題」。
我が家も、ずいぶん長い間この問題に頭を悩ませてきました。
転勤族は、家を買う買わないの問題だけではなく、買った後の問題まで考えなければならないですからね、一筋縄ではいきません。
我が家は転勤族22年目にして家を建てることにしましたが、じつは結婚3年目にマンションを購入しています。
しかし7年で売却…。
当時マンションを買うのも売るのも、もちろん様々な理由があっての決断でした。
しかし、結論からお伝えしておくと、
そこで本記事では、早くにマンションを買った私たちがなぜ後悔し、売却したのか…我が家の経験をすべてお話します。
我が家と同じような失敗をしないための参考にしていただければと思います。
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家を買ったあとに転勤になったらどうする?主な選択肢は3つ
冒頭でも少し触れましたが、転勤族が家を買う場合は転勤になった場合にどうするかを考えなければならないですよね。
家を買ったあとに転勤になった場合の、主な選択肢は3つ。
- 家に妻子は残って夫は単身赴任する
- 家を賃貸に出して赴任先に家族帯同する
- 家を売却して赴任先に家族帯同する
- 家を買った場所に一生住むと決めている
- 子どもの転校は避けたい
このような場合は①を選ぶご家庭が多いですが、その際はどこに家を買うのかも考えなければなりません。
- 妻または夫の実家の近く
- 現在住んでいる場所
- 以前住んでいたお気に入りの場所
- 住んでみたいと思っていた場所
- 将来転勤になる可能性が高い場所
などが挙げられますね。
私たちは、「現在住んでいる場所」に永住を決めましたが、たまたまそれが以前住んでいた関東と関西の真ん中である東海でした。
1番好きだった関東に戻ることも検討しましたが、東海ならどちらの友達に会いに行くのにも便利ですし、程よく都会で住みやすいためゆったり暮らすにはいいかなと。
どこに建てるかも人それぞれですが、家族全員が納得できる1番いい場所に決められるといいよね。
転勤族の我が家が結婚3年目にマイホームを買った3つの理由
私たちは結婚して3年目に、ひとつ目の転勤先でマンションを購入しました。
今思えば「購入はもっと慎重に考えるべきだった」と思いますが、若さゆえの勢いもあり、以下の理由で購入に踏み切りました。
- 落ち着いて子育てしたかったから
- マンションなら後々賃貸に出しやすいと思ったから
- 家賃を払うならローンを払ったほうが資産として残ると思ったから
順番にお話しますね!
落ち着いて子育てしたかったから
結婚してすぐは、木造の2階建てアパートに住んでいました。
新築で入居したとは言え、木造アパートでの生活は「音」にかなり気を使う日々。
周りの住人の足音、話し声、ドアの音、食器の音、掃除機の音…とても気になるけれど、それぞれ生活スタイルが違う住人が集まって住んでいるのですから、仕方ないと言えば仕方ない。
お互い様だし、細心の注意を払って住むしかありません。
しかし、子どもが生まれてからは余計に音が気になるようになってしまい、もう少し防音性の良いところで落ち着いて子育てがしたいと思うようになりました。
マンションなら後々賃貸に出しやすいと思ったから
家を買うなら戸建てがよかったけれど、後々ひょっとしたら賃貸に出すことになるかもしれないと思ったため、立地やセキュリティ面の良いマンションを購入。
大きめの3LDKに決めました。
モデルルームに使われていた部屋を購入したので、広くて最初から設備も充実。
値引き額も大きかったよ。
また、もし賃貸運営するとなった場合、購入した管理会社で賃貸に出したり売却したり出来る「流通部門」があったのも購入の決め手。
転勤した後もそのまま同じ管理会社に任せられる安心感があるのは大きいと感じていました。
家賃を払うならローンを払ったほうが資産として残ると思ったから
転勤でもないのに引越しをするとなると、会社から許可が出なかったり、借り上げ社宅の変更手続きをしたりしてけっこう面倒ですよね。
しかし我が家の場合、結婚当初はまだ住宅補助が出ておらず、家賃は自腹。
引越ししても会社に影響がありませんでした。
そのため「今、家賃を払うくらいならローンを払ったほうが資産として残るよね」と、甘い考えで購入を決めたのですが、この決断を大後悔したのはマイホームを賃貸に出したあとです。
それは次章でお話していきますね。
マイホームを7年で売却した5つの理由
我が家の場合、転勤時には家族帯同の可能性も考えての購入だったので、マイホームを賃貸に出すのは当然の流れでした。
しかしいざ賃貸に出してみると、想像もしていなかったような現実に直面。
中でもマイホームに対する気持ちの変化がとても大きく、購入からたった7年で売却してしまいました。
理由はこちら。
- ハザードマップの大規模な改定により浸水想定区域に入ってしまったから
- 賃貸に出している間もけっこうな維持費がかかったから
- マイホームに他人が住むのが想像以上に割り切れなかったから
- 一生ここで暮らしたい!と思える場所に出会ってしまったから
- 注文住宅への憧れが大きくなってしまったから
順番にお話しますね。
ハザードマップの大規模な改定により浸水想定区域に入ってしまったから
我が家がマンションを購入したときには問題なかったハザードマップですが、その後大規模な見直しが行われ、なんと浸水想定区域に入ってしまいました。
しかも、私たちが購入した3階部分までが浸水対象に…。
天災に敏感になっている時代。これはかなりのダメージです。
- このまま所有していても思うほど借り手がつかない可能性がある
- 浸水すれば資産価値が低くなる可能性がある
管理会社とも相談して、まだマンションが新しいうちに売却の方向で動くことに決めました。
立地も良いし築年数もまだ新しい方なので早く売れてくれたらと願っていましたが、ハザードマップの改定は思った以上に影響があり、全く売れない…!!!
売りに出している間、管理会社から、
- 問い合わせ数
- 内覧数
- 検討の結果や見送り理由
上記の内容が書かれた報告書が送られてくるのですが、内覧して部屋自体は気に入るものの、浸水を気にして購入を迷ったり見送ったりする方がほとんど。
購入を前向きに検討する方はなかなか現れませんでした。
うちと1日違いで売りに出された同じ間取りの5階はたった2ヶ月で売却されたにも関わらず、我が家は1年近く空き家のままローンを払い続け、値下げに値下げを重ねてようやく売却。
ローンの残債を払ったら、手元には購入時に支払った頭金どころか1円も残らない結果となりました。
ちなみに、我が家を購入してくれたのは、セカンドハウスとして使いたいとおっしゃった方。
このような使い方を考えている方じゃないと、売却は難しかったと思う。
賃貸に出している間もけっこうな維持費がかかったから
賃貸に出している間、けっこうな維持費がかかったのも売却した理由の1つです。
新しかった設備も年数が経つにつれ古くなっていき、修理依頼が頻繁に入るようになりました。
- ベランダのウッドデッキが古くなったので変えてほしい
- ベランダに鳩がくるようになってしまったので対策してほしい
- 食洗機が壊れたので修理してほしい
- お風呂のリモコンが壊れたので取り替えてほしい
オーナーは私たちなのですから、借り主に過失があったもの以外の修繕や対策は、当然こちらが負担しなければなりません。
- 突発的な修繕費
- 退去時の修繕費
- 入居者募集に関する費用
- 管理会社への委託料(遠方に住んでいるため)
- 固定資産税
- 火災保険や地震保険
遠方に住んでいるゆえに、見えない維持費+ローンの支払いが、徐々に生活の負担に感じるようになりました。
物件の近くに住んでいるならマンションの状況を直接目にできますが、遠方に住んでいると管理会社に任せっきりになり、何かあっても状況を目にすることが出来ません。
見えない維持費が出ていくたびになんとなく割り切れないもどかしさを感じ、やっぱりマイホームにお金をかけるなら、自分たちが住んでこそだ!と痛感するように。
実際にやってみたから分かったとはいえ、購入時の考えの甘さを後悔せずにはいられない日々だったよ。
マイホームに他人が住むのが想像以上に割り切れなかったから
こちらも実際に賃貸に出したからこそ気づいたのですが、マイホームに他人が住むことが想像以上に辛く感じていました。
短期間だったとはいえ、初めて持ったマイホーム。
賃貸物件なら引越してもただの「思い出の場所」になるのに、それがマイホームとなるとどうしても割り切れませんでした。
賃貸に出している期間が長くなると割り切れるのかとも思いましたが、手放した方が早く気持ちの整理がつくかなと思い売却。
そもそも、物や思い出に対する感情が強い人は、マイホームを賃貸に出すのは向いていないかも…。
一生ここで暮らしたい!と思える場所に出会ってしまったから
引越しを重ねていくと、「一生住みたい!」と思える場所が変わる場合もあります。
転勤族は様々な土地での暮らしを経験するわけですから、マイホームを買ったところよりも魅力的な場所が見つかる可能性もなきにしもあらずですよね。
我が家も例外ではなく、マイホームに戻る戻らないというより、「またその土地に戻って暮らしたいか?」と考えたとき、答えは「NO」となりました。
私たちのように早くに家を買ってしまうとこういうことも起こり得るので、様々な土地での暮らしを経験してから定住するのも遅くないと思う!
注文住宅への憧れが大きくなってしまったから
私は元々家やインテリアに対する熱が高く、ずっと自分好みに作れる注文住宅への憧れを持っていました。
しかし、マンションでは建具や壁紙、床の素材など、全て自分好みとはいきません。
マンションを買ったことで注文住宅への憧れを封印したかのように思えましたが、結局憧れが再燃してしまいました。
一生住むと決めてのマンション購入ならリノベーションの選択もあったかもしれません。
しかし、今後賃貸に出すかもしれないと思うと大幅に手を加えるまでは思い切れず、「マイホームなのに好きにいじれない」ジレンマに苦しむことに。
なぜ安易にマンションを購入してしまったのか…
次の転勤では家賃補助が出るのだから、しばらく賃貸で暮らせばよかった…
その上で、最初から戸建てを建てるタイミングを探ればよかった…
売却から10年以上経ち、ようやく注文住宅建築に踏み切った私たちですが、この経験はこれからもずっと心の中に残り続けると思います。
高い勉強代だったと、少しでも前向きに捉えるしかないですね。
転勤族が家を買うならマンション?戸建て?
転勤族が家を買うとなったら、マンションか戸建てか迷うところですよね。
転勤族じゃない方なら、マンション・戸建てそれぞれのメリットデメリットや、自分たちの好みや生活スタイルを考えて選べばいいと思いますが、転勤族はまず、
転勤になったら家族はどうする?
こちらを考える必要がありますよね。
家族帯同の場合と単身赴任の場合、それぞれのおすすめを見ていきましょう!
家族帯同予定の場合はマンションがおすすめ
転勤になったら家族帯同予定の場合は、家を賃貸・売却に出すようになりますのでマンションがおすすめです。
比較的、戸建てよりも立地の良い場所にあるマンションは、同じような転勤族の家庭が借りてくれる可能性が高いので借り手がつきやすいです。
ただ、賃貸に出すとなると家は間違いなくマイホームの感覚ではいられなくなりますし、オーナーとして気持ちを切り替えなければなりません。
それができないと(私たち夫婦みたいに)賃貸運営は難しく感じてしまいますので、自分たちがオーナーに向いているのかも含め検討しておく必要があります。
また、売却時のために、マンション・戸建てそれぞれの資産価値についても知っておこう!
築年数の経過とともに徐々に下がっていき、約50年で無くなる
建物の価値→ 約30年で無くなる
土地の価値→ 残る
コンクリートと木造の違いによるものですが、建物の価値がマンションの方が緩やかなのを考えると、20年以内に売却する予定ならマンションの方がお得。
長い目で見た場合は、土地が残る戸建ての方が、資産価値として残る可能性が高いですね。
単身赴任の場合は戸建て・マンションお好みに応じて
家族は残り、夫だけ単身赴任する場合はマイホームに永住するわけですから、お好みや家族の状況に合わせて選べばいいですね。
防犯面が心配ならマンションの方が安心ですし、子育て世代なら音にあまり神経質にならなくても済む戸建てがいいかもしれません。
マンション・戸建てのメリット・デメリットは以下の通りです。
- 駅までの距離が近くて交通の便が良い物件が多い
- セキュリティがしっかりしている
- ワンフロア・バリアフリーで生活ができる
- ゴミが24時間捨てられる物件が多い
- もし賃貸や売却に出すようになっても借り手・買い手がつきやすい
- 管理人によって共用部分が常に綺麗に保たれている
- 敷地内に駐車場や駐輪場を確保できる場合が多い
- マンションよりも広めで収納も多く確保できる
- 庭を自由に使える
- 注文住宅なら好きな間取りやインテリアに出来る
- 生活音もあまり気にしなくても済む
- 建物が古くなっても土地が資産になる
- ペット飼育も自由
人それぞれ好みや家庭の状況によって選ぶ基準が違います。
まずは「転勤になったときにどうするのか」を考え、自分たちがどういう暮らしをしたいのか優先順位を決めて選んでみてくださいね。
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転勤族のマイホーム問題、悩みは尽きませんね。
タイミングを見極めるのも難しいですし、やってみて始めて分かることもあります。
しかし、物件購入は大きなお金も動きますし、後から後悔しないよう焦らず時間をかけて慎重に検討することを強くおすすめします!
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