総二階のメリット|性能は高く財布には優しいシンプルなカタチの魅力
- 総二階を検討している
- 総二階を提案された
- 土地が小さいので広さを確保できる家を建てたい
- 少しでも建築費用を抑えたい
- 実際に総二階で家を建てた人の話が聞きたい
家づくりの打ち合わせ中、総二階の家を提案されたり、結果的に総二階の家になっていた…なんて方も多いのではないでしょうか?
「総二階」は、一階と二階がほぼ同じ面積で建てられた家で、とてもシンプルな形状をしています。
わが家も総二階の家。
このシンプルなカタチゆえの魅力的なメリットがたくさんあるんだよ。
一方で、いくつかのデメリットがあるのも否めません。
家の形状を決める前に両方の情報をしっかりと把握し、自分たちの要望とライフスタイルに合った家にできるかを検討していきましょう!
本記事では、総二階のメリット・デメリットを詳しく解説。
また、わが家の総二階での楽しみ方や、外観をおしゃれにするポイントについてもお話していきます。
最後までお読みいただき、お得で、より安心・快適な家づくりの参考にしてくださいね。
わが家が住宅会社をスムーズに決められた方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
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総二階とは「上下階がほぼ同じ面積で建てられた住宅」のこと
総二階とは、一階と二階の面積がほぼ同じ住宅のことを言い、近年の家づくりで多く取り入れられている作りです。
複雑な形の二階建て住宅と比べると凸凹が少なく、正方形・長方形のすっきりとした形が多いのが特徴。
構造もシンプルなので、材料や手間が少なく抑えられます。
ちなみに、二階が一階より狭く設計された家は「部分二階」または、「部分平家」と呼ばれているよ。
総二階・7つのメリット
それでは早速、総二階のメリットを7つお伝えしますね。
- 建築費を抑えられる
- 工期が短くなる
- コンパクトな土地でも家の広さを確保しやすい
- 耐震性が高くなる
- 耐久性が高くなる
- 断熱性・気密性が高くなる
- 防犯性が高くなる
順番に見ていきましょうー!
建築費を抑えられる
先ほども触れましたが、総二階は構造がシンプルで、外壁に凸凹が少なく一階部分の屋根も不要です。
そのため、複雑な構造の住宅に比べて材料も工事の手間も少なく、材料費・人件費のコストカットにつながります。
建築費は家のサイズや部屋数によっても違いますが、コストパフォーマンスの高い家づくりをしたい方にとっても理想的な建て方といえるかもしれません。
工期が短くなる
総二階は複雑な形をした家に比べ、工期が短くなるメリットもあります。
正方形や長方形の分かりやすい構造だと工事を進めるスピードが早く、スムーズに進みます。
新居への引越しを急いでいる方にも向いているね!
コンパクトな土地でも家の広さを確保しやすい
コンパクトな土地でも家を建てやすいのも、総二階ならではの魅力!
土地利用の制限にかかる場合もありますが、一階と二階を同じ面積で設計できるため、その土地の中で面積を最大限に活かした家づくりができます。
また、家全体のスペースに無駄ができにくく、コンパクトサイズでも広い床面積を確保しながら空きスペースを作り出せる特徴もあります。
例えば、都心部など狭小地での駐車場問題。
総二階だと二階の面積を確保できるため、間取りの工夫次第で一階にインナーガレージを設けることも可能となり、駐車場を借りる費用も抑えられます。
耐震性が高くなる
上下の耐力壁や柱の位置が揃っている総二階は、構造バランスが取れた作りです。
複雑な形の家の場合は揺れの負荷が一点に集中する可能性がありますが、総二階は負荷を家全体に均一に分散されるようにできており、揺れに強い構造となっています。
万が一の時にもより安心できる家になるのは、大きなメリット。
耐久性が高くなる
外壁の表面積や屋根の凹凸が少ないため、塗装の経年劣化や地震によるヒビ割れなどが起きにくくなります。
また、雨漏りにつながるような箇所も少なく、屋根へのダメージも抑えられます。
長い年月が経ってもきれいな状態を保ちやすいと、塗装や張り替えのメンテナンス費用も少なく済むのも嬉しいポイントですね。
断熱性・気密性が高くなる
断熱性・気密性も高まります。
この性能を高めるには、床・壁・天井・屋根に、いかに隙間なく正確に断熱材を施工できるかが重要。
その点、シンプルな形状の総二階は凸凹のある家に比べて効率よく隙間なく施工でき、断熱性・気密性の向上が期待できます。
また、外壁の表面積が少ないぶん外気の影響を受けにくくなり、結果、エアコンの使用量も最小限に抑えられます。
電気代の節約にもなる!
防犯性が高くなる
一階に屋根がないと二階へ侵入する足がかりが存在しないため、防犯性も高くなります。
子ども部屋や寝室が二階にある場合にも安心感がありますね。
今もなお一戸建ての空き巣被害は後を断ちませんが、侵入経路をできるだけ減らし、狙われにくい家づくりをしていきましょう。
もちろん家の形状だけじゃなく、家のまわリは音のしやすい砂利を敷いたり、防犯カメラや防犯ガラスを使ったりして対策しよう!
総二階・3つのデメリット
総二階には魅力的なメリットがたくさんある一方、デメリットがあるのも事実です。
- 土地の形状によっては不向きになる
- 高さに関する法的規制を受けやすくなる
- 上下階の面積を合わせる必要がある
デメリットもしっかりと把握し、総二階の特性を理解した上で検討してくださいね。
土地の形状によっては不向きになる
面積を最大限に活かせるのが総二階のメリットですが、土地の形状によっては使えない部分が出たり、家が狭くなったりします。
それは、総二階の家はほとんどが正方形や長方形に限定されるため。
いびつな形をした土地は総二階には不向きで、建てられない可能性もあります。
きれいな形をした土地が見つかるまで時間がかかるかもしれないね…。
高さに関する法的規制を受けやすくなる
きれいな形の土地が見つかっても、二階までの高さが揃っている総二階は、北側斜線や道路斜線などの高さ制限を受けやすくなります。
北側斜線制限とは?
北側の隣地の日当たりを確保するため、建物の高さを制限する規制
道路斜線規制とは?
道路の日当たりや風通しを確保するため、建物が道路に接する高さを制限する規制
このような規制がある場合は高さを見直すだけではなく、建物を後ろにずらしたり二階を一部削ったりする必要があるため、最大限土地を活かすのが難しくなるかもしれません。
わが家も制限にかかったから、屋根の形を一部変えてるよ。
また、先ほど「コンパクトな土地でも家を建てやすいのも総二階の魅力」とお伝えしましたが、狭小地の多い都市部ほど規制が厳しく、綿密なプランニングが必要となります。
上下階の面積を合わせる必要がある
総二階の家は、上下階の面積を合わせる必要があります。
一般的に、LDK・お風呂・洗面所・トイレ・ある程度の収納など、生活に必要な間取りは一階に配置されるケースが多いですよね。
そのため、もし二階の部屋数が十分だとしても一階の広さに合わせて二階も広くなり、普通の間取りではスペースが余ってしまう可能性があります。
また、総二階の家にする目的がコストカットの場合は予算に合わせて家全体を縮小するため、一階に多くの部屋を配置したくても収まりません。
このように、総二階の家は上下階で希望する部屋の配置が難しく、生活しやすい間取りや効率的な動線を確保するための工夫が必要となります。
一階の面積に二階を合わせた結果【わが家の二階の使い方】
わが家は「一階完結型の家」にするべく、一階の広さを優先しました。
そうすると、二階は個々の部屋をそれぞれ配置しても少々スペースを持て余してしまいます。
そこで、以下の2つを取り入れました。
- 書庫
- 吹き抜け
まず、家づくり当初から取り入れる予定していた書庫を配置。
ゴロゴロしながら漫画を読んだり、プロジェクターで映画を観たりゲームしたりできる2ndリビングとして活用できるスペースにしました。
そして、残りのスペースは吹き抜けにして二階の床面積を減らし、コストダウン。
吹き抜けにすると、手間がかかるぶん建築費用が上がると思っていたのですが、二階の床面積(吹き抜け部分)が減るため、建物本体価格が安くなりました。
これはわが家の例ですが、一階面積を優先するなら二階はこのような使い方もできますよ。
ほかにも、ワークスペースやインナーバルコニーを取り入れるのもいいですね!
総二階の家はデザインがダサい?そんなイメージは払拭できる!
総二階の家の外観は単純なシルエットゆえに「のっぺり」「単調」「ダサい」「安っぽい」「他の家と似る」などのイメージを持っている方もいるかもしれませんね。
現に、総二階の外観デザインはデメリットのひとつとして挙がる場合が多く、「総二階」とググれば「ダサい」のワードが必ず出現します。
でも、私はそうは思いません。
総二階の家は確かに形状はシンプルですが、そのシンプルさを強みにした設計デザインにすれば、たちまちおしゃれでデザイン性も高い家になるのです。
まずは自分たちの好みに合わせて、ナチュラル・和風・モダン・ブルックリン・北欧・ホテルライクなど、目指すテイストを決めます。
そして、以下のポイントをいくつか取り入れてみてください。
- テイストに合った屋根の形を選ぶ
- スクエア窓やスリット窓を外観のアクセントにする
- 窓をバランスよく配置する
- カラー外壁を使う
- 外壁を2色にする
- 玄関ドアの素材や色にこだわる
- 玄関まわりにタイルや板張りを使う
- 門柱やカラーポスト・シンボルツリーでアクセントや立体感を出す
作りがシンプルだからこそ、ちょっとした工夫で個性的な建物へ変化します。
また、メリハリが欲しい方は、庇やバルコニーなどを取り入れると外観にアクセントがつきますよ。
※大きすぎる庇やバルコニーは建築面積に算入されてしまう可能性があるため、取り入れる際は注意が必要です
設計士さんとアイディアを出し合って、おしゃれで唯一無二な総二階を建てよう!
総二階で費用を抑えつつおしゃれでライフスタイルにあった家を実現しよう!
以上、総二階の家についてお話してきましたがいかがでしたか?
総二階の家は、費用を抑えつつ外観デザインや間取りの工夫次第で、おしゃれでライフスタイルにあった暮らしやすい家を実現できます。
現にわが家も総二階の家を建て、大満足しています。
耐震性や耐久性などの性能にも優れているので、より安全な家にできるのも大きなメリットですね。
一方で、土地や間取りに制約が出やすいデメリットがあり、暮らしやすさや要望を叶えるには多くの工夫やアイディアが必要になる点も理解しておきましょう。
魅力がいっぱいの総二階の家、ぜひ検討してみてください。
本記事が、あなたの家づくりのお役に立てると幸いです。
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