【リビングの吹き抜け】実際に採用した結果!後悔しないための対策もシェア
吹き抜けがある家は、明るくて開放的でおしゃれなイメージがありますよね。
しかし、以下のような事柄を心配している方も多いのではないでしょうか。
- 音や声は筒抜けにならないの?
- エアコンの効きが悪そうで光熱費が心配
- 2階が狭くなるのはもったいない気がするけど…
- 吹き抜けの照明や窓はどうやって掃除してるの?
- 吹き抜けを作るのに費用はかかるの?
私たちも同じような不安を抱えつつ、吹き抜けを採用しました。
そして実際に吹き抜けのある家で暮らしてみた今、デザインだけではなく利便性や快適さにおいても様々なメリットがあり、採用して本当によかったと思っています。
一方、住む人の価値観や感じ方・生活スタイルによってはデメリットになる部分が多いのも事実です。
そこで今回は、わが家が実際に吹き抜けを採用した結果、どのようなメリットデメリットを感じたのかを正直にレビュー!
同時に、デメリットを解消する対策についてもお伝えしていきます。
気になる光熱費の変化もリアルな数字を公開しているので、参考にしてくださいね。
わが家が住宅会社をスムーズに決められた方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
\契約破棄の過去を乗り越え…/
わが家の吹き抜け・詳細
まずは、わが家の吹き抜けの詳細を公開しますね。
サイズ等、参考にしていただければと思います。
- 吹き抜けの場所
- 吹き抜けの大きさ 7.45平米
- 吹き抜け窓(大) リクシル W1,600×H1,500
- 吹き抜け窓(小×2) リクシル W600×H900
- シーリングファン オーデリック WF-239
吹き抜け+勾配天井で抜け感が増し、気持ちのいい空間になっています。
シーリングファンはあえてホワイトを選び、空間に馴染ませました。
ブラックもかっこいいけど、ホワイトにするともっと縦空間の高さを感じられるよ。
実際に吹き抜けを採用した結果|メリット編
それでは、吹き向けを採用して感じたメリットをお話していきますね。
- 開放感があり部屋が広く感じる
- 建物本体価格が安くなった
- 室内が明るい
- 冬は家全体が暖かく快適に過ごせる
- 家族の気配を感じられてコミュニケーションが取りやすい
順番に見ていきましょう〜!
開放感があり部屋が広く感じる
吹き抜けがあると開放感があり、部屋が広く感じます。
これこそが、吹き抜けを作ってよかったと思える最大のメリットだと言っても過言ではありません。
わが家のリビングは決して広くはないですが、吹き抜けの部分は2階まで開放されているため視界が抜け、十分な広さを感じられています。
上からと、下からと
天井がないぶん、2階の窓を見上げたり、反対に1階を見下ろしたりして縦の空間を満喫できるのも吹き抜けならでは!
開放感があってリラックスできるため、家にいる時間がより好きになりました。
ソファに寝転んで窓から見える空を見ていると、だいたいのことは「まぁいいか!」と思えてくる。笑
建物本体価格が安くなった
吹き抜けにすると、手間がかかるぶん建築費用が上がると思っていたのですが、2階の床面積(吹き抜け部分)が減るため、建物本体価格が安くなりました。
ただ、これは住宅会社によって大きく違いがあるので、必ずしも安くなるとは限りません。
床面積が減っても、吹き抜けを作るために必要な足場代が、別途かかってくる場合もあるからです。
私たちの工務店では、そういったものも本体工事代の中に入っていたので、単純に床面積が減ったぶんが価格に反映されました。
吹き抜けに関する費用は必ず営業さんに確認してね。
室内が明るい
建築中に大工さんから「足場が取れたらめちゃくちゃ明るい家になると思いますよ!」と言われていたとおり、家の中がとても明るいです。
吹き抜け窓から差し込む自然光を、朝から感じられるのはとても気持ちがいい!
以前住んでいた家は昼間でも電気が必要だったのですが、今は、冬や曇りの日でも昼間は電気が必要ないくらいの明るさを確保できています。
夜は、吹き抜けの窓から月がきれいに見えるよ
冬は家全体が暖かく快適に過ごせる
暖かい空気は上にいくため、吹き抜けを作ると冬はリビングが寒いと言われていますよね。
私はとにかく寒いのが苦手なので住むまでは不安だったのですが、実際は上下の温度差を感じることなくとても快適!
暖房を入れたらシーリングファンをまわして暖かい空気を下ろしているので、1階もとても暖かいです。
リビングに床暖房を入れるか迷っていたとき、設計士さんの「この家には必要ない」という言葉を信じて採用しませんでしたが本当でした。
さらに、2階の部屋のドアを開けておくと、個室の中までポカポカ。
就寝時に必須だった電気湯たんぽが要らなくなった上に、よく眠れるようになりました。
吹き抜けを作っても、上下の温度差少なく快適に暮らせるかは、家の気密・断熱性能が大きく関係しています。
私たちが建てた工務店の家は高気密・高断熱で、室内を暖めるといつまでも暖かく、冷やすといつまでも涼しい家になっていて魔法瓶のよう。
おかげで、吹き抜けが寒さ・暑さに大きく影響することはありませんでした。
気になる光熱費については、後ほど詳しくお話しますね!
家族の気配を感じられてコミュニケーションが取りやすい
上下の階がつながることで、家族の気配がよく感じられるようになります。
また、吹き抜けがあるとどの場所からでも声をかけられるので、2階にいる家族とのコミュニケーションも取りやすい!
以前なら、自室にいる家族に階段下や2階に上がって声をかけていたのが、今はキッチンやリビングにいながら会話ができています。
ただ、家族間のコミュニケーションが取りやすくなる反面、話し声や生活音は筒抜け状態。
メリットになっている面が、住む人によってはデメリットにもなり得るよね。
それは次章で詳しくお話しますね。
実際に吹き抜けを採用した結果|デメリット編
一方、実際に吹き抜けを採用して感じたデメリットはこちらです。
- どこにいても声や音が聞こえる
- においが2階にも広がりやすい
- 吹き抜けの窓から2階や外が丸見え
- 掃除・メンテナンスが大変
- 将来クロスにずれが生じる可能性がある
順番に見ていきましょう〜。
どこにいても声や音が聞こえる
先ほどメリットとして挙げましたが、家族とのコミュニケーションが取りやすい反面、どこにいても話し声や生活音が聞こえてきます。
1階のテレビやゲームの音、アラーム音、電話の声、いびき、トイレの音に至るまで筒抜け。
それぞれ1階と2階にいてもすぐ近くにいるのかと勘違いするほどです。
本当に想像以上の聞こえっぷりで、住み始めた頃は「テレビのボリューム下げて〜!」とよく言ってました。笑
そのため、家族の出勤時間や就寝時間に差があるお家の方は、睡眠に影響が出てストレスになる可能性も…!
また、在宅ワークが多い方も吹き抜けを作るか否か、よく考えたほうがいいかもしれませんね。
- 個室の配置をよく考える
吹き抜けからなるべく離れたところに個室を作る
リビングの真上に個室を作らない - 個室の防音性を高める
防音壁や防音ドアを採用する
においが2階にも広がりやすい
においも2階に広がります。
1階はしばらく換気扇をまわしたり換気したりすると気にならなくなりますが、就寝時に2階に上がると、まだ晩ご飯のにおいが残っていることも。
私はにおいに敏感なので、料理をするときは、2階の個室の窓を開けたりドアを閉めたりしているよ。
ただ、音や声も同様ですが、これらを「家族の気配やぬくもり」と捉えればメリットになりますし、「うるさい」「煩わしい」と捉えればデメリットに。
住む人の価値観や感じ方によって真逆の状況になると言えそうですね。
- 2階の換気やドアの開け閉めを計画的に行う
- 吹き抜けに換気できる開閉窓を設置する
- キッチンを個室、または半個室にする
- シーリングファンを設置する
- 消臭効果のある内装材を使う
吹き抜けの窓から2階や外が丸見え
じつは、わが家の吹き抜け窓は、元々ロールスクリーンを付けていませんでした。
夜は月が見える楽しみがあるだけに、磨りガラスにするのは勿体ないと感じていたし、外から見えても2階の1部分だけだから大したことないと思っていたのです。
しかし、実際に住んでみると、外から2階が見えることより家の中から外が見える方がストレスに…!
窓は外からの視線を遮るだけではなく、中から外の視線も遮らないと落ち着いて暮らせないと実感して、大後悔!
結局、後から電動ロールスクリーンを設置して、ようやく安心して暮らせるようになりました。
吹き抜け窓は、採光や眺望目的でサイズの大きなものをつける場合、中も外も丸見えにならない対策をするのを強くおすすめします!
- 電動ロールスクリーンやバーチカルブラインドを付ける
- スリット窓や縦長の窓にする
- 磨りガラスやマジックミラーの窓にする
※マジックミラーは夜になると中が見えてしまうものが多いので注意が必要です
掃除・メンテナンスが大変
吹き抜けは、手が届かないところにある照明やシーリングファン・クロス・窓などの掃除やメンテナンスが大変です。
吹き抜け専用のお掃除グッズですべて対応できればいいのですが、危険な箇所は業者さんを呼ばなければなりません。
わが家も今のところは柄が伸縮するモップで埃を取っていますが、将来歳を取ればもっと危険度も増し、大変になってくるだろうと感じています。
吹き抜けを作る場合、いざというときは潔く業者さんにお任せする覚悟も必要だね。
- 吹き抜け専用のお掃除グッズを調達する
- 業者さんに依頼する
- 照明は寿命の長いLED電球にする
- 照明の位置を高くしすぎない
将来クロスによれや割れが生じる可能性がある
わが家では、吹き抜けのクロスに幕板を使用していません。
幕板とは?
隙間や継ぎ目を塞ぐために取り付ける、横長の板のこと
吹き抜けの場合、1階と2階の真ん中あたりに取り付ける場合が多い
家は振動や木材の湿気などで常に微妙に動いているため、石膏ボードの継ぎ目からクロスがよれたり割れたりしてくる可能性があります。
そのため、1階と2階の間くらいでクロスを切って幕板を取り付ければ、よれや割れを防ぎやすくなるよ。
しかし、せっかくの吹き抜けをできるだけすっきり見せたい気持ちが勝り、幕板はつけない選択に。
クロスは上から下まで切らずに貼っていただきました。
もちろん、将来よれてしまったときの補修は保証対象外となりますが、承知の上です。
この選択に後悔はしていませんが、今後も常に気にしておかなければならない箇所となったのは否めないと感じています。
- なるべく目立ちにくい幕板にする
- クロスをやめて塗り壁にする
- 吹き抜けの部分だけエコカラットやタイルを貼る
わが家では空調面での後悔なし!気になる光熱費は?
これまでお話してきたとおり、吹き抜けのある家はメリットと同時にデメリットも存在します。
中でも、「エアコンが効きづらく光熱費が高くなる」心配をされる方も多いのではないでしょうか。
物価は上がるし電気代は上がるしで、家計は打撃をくらうよね。
しかしわが家の場合、新居への引越し後、光熱費は上がるどころか下がっています。
分かりやすく、直近3ヶ月間の光熱費(電気代)を2023年と2024年で比較しました。
3月 | 4月 | 5月 | |
(2023年) 吹き抜けなし リビング階段なし | 引越し前35,332円 | 27,397円 | 21,291円 |
(2024年) 吹き抜けあり リビング階段あり | 引越し後16,584円 | 16,485円 | 13,778円 |
これは、先ほどもお話した気密・断熱性能が大きく関係しています。
高気密・高断熱の家は、一度暖めたり冷やしたりすると魔法瓶のような空間になり、快適な室温をキープできるように。
外気温に左右されないので、エアコンでの空調管理がとてもしやすくなります。
エアコンが室温を維持しようと頑張らずに済むから、電気代もぐっと抑えられる。
まさに省エネ
さらに、わが家ではシーリングファンも併用して冬は暖気を下ろし、夏は2階のエアコンを活用しながら冷気を下ろします。
おかげで冬でも足元の冷えを感じず、快適に過ごせています。
また、エアコンは特に大きいサイズを買ったわけではなく、リビング+吹き抜けの畳数に同等のものを設置。
入居するまでは不安だったのですが、結局わが家には畳数の大きなエアコンも床暖房も必要ありませんでした。
吹き抜けのデメリットは対策や考え方を変えて解消しよう!
吹き抜けがあると、おしゃれで明るく、開放的な家になる反面、生活する上でデメリットに感じる面もあります。
しかし、デメリットの対策を行い、考え方を変えることで利便性のよい快適な暮らしを実現できます。
家族の存在もより近くに感じられるので、コミュニケーションも取りやすくなりますね!
また、吹き抜けを作るなら、耐震等級が高く、構造計算に基づいた安全な家を提案してくれる住宅会社を選ぶのは大前提。
さらに、高気密・高断熱の家であることも求められます。
吹き抜けのある家にしたいなら、まずは住宅会社に間取りを作成してもらい、イメージを具体化するのもおすすめ。
本記事が、あなたの家づくりのお役に立てれば幸いです。
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