【床材の選択】無垢・挽板・突板フローリングを徹底比較!選んだ床材も紹介
- 標準のフローリングを採用するか迷っている
- フローリングの違いがよくわからない
- フローリングの種類を比較したものが見たい
- それぞれのお手入れ方法も知りたい
- 実際に施主が選んだフローリングの種類や理由が知りたい
このようなお悩み・疑問を、本記事で解消します!
家づくりに採用される無垢フローリング・挽板フローリング・突板フローリングは、それぞれ独自の特徴と魅力を持っています。
面積が大きいぶん、家の内装や雰囲気に大きな影響を与える要素の1つでもありますよね。
しかしフローリングに求めるポイントは各家庭によって違いますので、重視するものやそれぞれの特性をよく理解した上で、自分たちの暮らしに合ったものを選びましょう!
そこで本記事では、3種類のフローリングについて違いやメリットデメリット・日々のお手入れ方法について解説!
それぞれの特性も、表を使って分かりやすく比較いたします。
合わせて、我が家が選んだフローリングもご紹介するから参考にしてね!
あなたとご家族の暮らしに合った最適な床材を選ぶための、ステップにしていただければと思います。
わが家が住宅会社をスムーズに決められた方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
\契約破棄の過去を乗り越え…/
フローリングには無垢板・挽板・突板の3種類がある
家づくりで使われるフローリングは、以下3種類のものがあります。
- 無垢フローリング(単層)
- 挽板フローリング(複合)
- 突板フローリング(複合)
単層は、一枚の厚い木材から作られており、床全体が同じ種類の木材で覆われているもの。
複合は、複数の木材層を重ねて作られているものですね。
「無垢」はなんとなくイメージできるけれど、複合フローリングの「挽板」と「突板」の違いまではよく知らない方も多いのでは?
早速、それぞれの特徴とメリット・デメリット、お手入れの方法を解説しますね。
ナチュラルさが魅力!無垢フローリング
無垢フローリングは、一枚の厚板から切り出されたもの。
それぞれの板には独自の木目と色合いがあり、本物の木そのままの質感を楽しめるのが最大の特徴です。
また、天然木のため磨いて再仕上げができ、長寿命!
数十年にわたって美しい床を維持できるため、家づくりでも非常に人気のあるフローリングです。
無垢フローリングのメリット・デメリット
- 自然な風合いと美しい質感がある
- 調湿機能が備わっている
- 研磨・再仕上げが可能で、長寿命で耐久性がある
- 足触りが心地よい
- 傷やスクラッチに強い
- 価格が高い
- 設置と定期的なメンテナンスに労力・時間を要する
- 湿度変化に敏感で、湿気や乾燥による収縮・膨張が起こりやすい
無垢には、自然の調湿機能があります。
調湿機能とは、乾燥すると木が水分を放出して収縮し、湿気が多いと水分を吸収して膨張するもの。
そのため季節によって、無垢フローリングの間に隙間が発生しやすいです。
隙間も自然素材ならではの姿ですが、中にはフローリングが不揃いに見えたり小さなゴミが入り込んでしまったりするのが気になる方も…!
また、無垢フローリングはオプションとして採用すると価格がネックになる場合もありますが、無垢が標準になっている住宅会社もあります。
無垢にこだわりたい方は、自然素材を強みにしている住宅会社を探してみてくださいね。
反対に、いくら挽板や突板がよくても無垢しか選択できないところもあるから、住宅会社を選ぶ際は標準の床材も必ずチェックしておこう!
無垢フローリングのお手入れ方法
お手入れ方法は以下のとおりです。
- 掃除:堅いホコリや汚れを払い、柔らかいモップや掃除機を使用
- 定期的な磨き:床面を磨いて再仕上げすることで、傷を修復し、美しさをキープ!
- 湿度管理:湿度が急激に変化しないよう、加湿器や除湿器を使用して床材を守りましょう
無垢は水に弱いため、水を多く含んだ雑巾やモップ、中性洗剤は使わないようにしてください。
無垢の美しさを保つには、定期的なメンテナンスと湿度管理が大事だね。
バランスNo.1!挽板フローリング
挽板フローリングは、合板の上に約2ミリ厚の天然木を切り出した表面を貼って作られたものです。
そのため、無垢フローリングと変わらない雰囲気を作り出せるのが1番の特徴で、フローリングを敷き詰めれば無垢か挽板か分からない見た目になります。
表面は無垢と同じだから、経年変化で味がでてくるよ。
挽板フローリングのメリット・デメリット
- 無垢と変わらない木の表情を楽しめる
- 足触りが心地よい
- 傷やスクラッチに強い
- 床暖房対応や、防音・遮音タイプもある
- 基材が合板のため寸法が変わりにくい
- 施工が簡単で、DIYもしやすい
- 無垢に比べると価格は控えめ
- 必要に応じて再研磨が可能
- 再研磨は可能だが、無垢よりも表面の木材が薄いため再研磨の余地が限られている
- 表面が天然木のため水や汚れに弱い
- 定期的なメンテナンスが必要
無垢フローリングと見た目や質感は変わらないのに、基材が合板だからこそのメリットが増えたね。
挽板フローリングのお手入れ方法
基本的には無垢のお手入れと同じです。
- 掃除:乾いた布や柔らかいモップでホコリやゴミを取り除き、掃除機を使用
- 汚れ:水を使って拭くのは避け、固く絞った布で拭くか、挽板フローリング用の市販クリーナーを使用しましょう。
もちろんスチーム洗浄機の使用はNG!
熱や水分で、カビ・変色・ヒビ割れなどが起こってしまうよ。
とにかく万能!突板フローリング
突板フローリングは、0.3〜0.6ミリの薄い木材を合板の上に貼り付けたもので、3層または4層の構造になっています。
多層構造により湿度にも強く、収縮や膨張が少ないため様々な環境に対応。
突板は、コストを抑えながら木材の風合いを再現できる万能なフローリングです。
突板フローリングのメリット・デメリット
- 様々なデザイン・木目・色合いが選択可能で、部屋の雰囲気に合わせてカスタマイズできる
- 温度や湿度に強く、変形・変質しないため湿気の多い場所にも適している
- 床暖房対応や、防音・遮音タイプもある
- 品質が一定のため施工が簡単に行える
- 掃除が簡単で、特別なメンテナンスがほとんど不要
- 安価に採用できる
- 無垢や挽板に比べると見た目が劣り、中には安っぽい質感のものもある
- 表面の木材が薄いため、合板の硬さが伝わる
- 深い傷や重たいものの落下衝撃に弱い
突板フローリングは、木材の美しさを求めつつ予算を抑えたい場合にも便利な選択肢ですね。
ただ、表面の木材の薄さゆえに硬さを感じたり、傷の修復が難しかったりします。
特に重たいものの落下の衝撃には要注意で、表面の厚さを超える深い傷が入ると下地が見えたり、落下の衝撃で表面が割れてしまう可能性もあります。
深い傷から水が染み込むと、板が痛んでしまうこともあるよ!
突板フローリングのお手入れ方法
- 掃除:乾いた布や柔らかいモップでホコリやゴミを取り除き、掃除機を使用
- 汚れ:水拭きや中性洗剤の使用も可能
基本的な日々のお手入れは簡単ですが、年に1度ワックスをかけると乾燥やひび割れを防げます。
突板フローリングは私のようなズボラさんにも向いてる。笑
価格帯の違い
無垢・挽板・突板フローリングを、安価順に並べてみました。
これらの価格は仕入れ地域やメーカーによって異なるため、あくまでも一般的な目安です。
突板フローリング
一般的に最も手頃な価格である一方、耐久性とデザインの多様性がある。
挽板フローリング
無垢フローリングよりも手頃な価格だが、木材の種類・厚さ・メーカーによって価格が異なる。
無垢フローリング
最も高価な価格帯で、価格は木材の種類・幅・厚さに大きく左右される。
フローリングを決める際は価格帯も判断材料の1つになりますが、その後のメンテナンスコストも含めて考えておくのが重要です。
無垢・挽板・突板フローリングの特徴を表で比較
ここまでご紹介してきた無垢・挽板・突板フローリングの特徴を、選ぶポイント別に表にしてみました。
フローリングを選ぶポイントは各家庭によって違うし、何を重視したいかをよく考えてみてね。
無垢 | 挽板 | 突板 | |
---|---|---|---|
コストを抑えたい | 高い | やや高い | 安価 |
日々の手入れ・メンテナンスをラクにしたい | 労力・時間を要する | やや労力・時間を要する | 簡単 |
質感にこだわりたい (踏み心地・暖かさなど) | 良い | 良い | 劣る |
安定性を重視したい (反り・曲がり・寸法など) | 不安定 | やや不安定 | 安定 |
経年変化を楽しみたい | 楽しめる | 楽しめる | 微妙 |
耐水性を重視したい | 弱い | 弱い | 強い |
傷や衝撃に強いものを選びたい | 強い | 強い | 弱い |
調湿効果が欲しい | 有り | やや有り | 無し |
床暖房を採用したい | 不向き | 対応 | 対応 |
無垢は乾燥や熱に弱いため、基本的には床暖房は不向きとされています。
しかし最近では床暖房対応の無垢フローリングも出ていますので、住宅会社に確認してみてくださいね。
我が家が選んだのは突板フローリング
我が家が選んだメインフローリングは、突板です。
イクタフローリング 銘木フロアーラスティック(ナラ樫)
工務店の標準なので減額のために選んだのもあるのですが、見た目と雰囲気の良さに惹かれた部分が大きいです。
イクタの挽板シリーズ(ビンテージフロアーラスティック)と比べても見た目は大きく変わらないし、雰囲気も含めて好みの問題かなと感じました。
しかし…!質感や踏み心地の差は歴然です!!
イクタフローリングのショールームで踏み比べた結果、挽板シリーズはやわらかで優しい踏み心地だった一方、突板の銘木フロアーラスティックはとても硬い!笑
無垢や挽板との大きな差はここにあると、改めて感じました。
無垢や挽板は、お子さんが小さい・素足で過ごす・床で寝転ぶのが好きな方にも向いているね!
ただ、踏み心地は挽板シリーズと踏み比べたからこそ感じたもの。
打ち合わせでも「スリッパを履いたり、最初から突板フローリングが貼られていたりしたら何も感じないのかも…?」という意見もあり、正直迷いました。
結果、我が家は以下の理由から、突板・銘木フロアーラスティックの採用を決めました。
- 標準フローリングだったためオプション費用がかからない
- 見た目と雰囲気が気に入っている
- とにかく手入れをラクにしたい
- 床に直接寝転ぶことがない
- 子どもも大きいのでそこまで傷や汚れがつくこともない(と思う)
- 素足で踏み比べしなければ硬さも気にならない(と思う)
なお、フローリングはショールームで直接見て、踏んだり触ったりしてから決めるのがおすすめです。
先に施工例を見比べたい方は、イクタフローリングのインスタグラムを見てみてね。
素敵な施工例がたくさん載っているよ!
我が家は2つのフローリングを採用
フローリングは特性を理解して自分たちの暮らしに合ったものを選ぼう
今回解説したように、フローリングはそれぞれ一長一短あります。
その特性をフローリングを選ぶ際の判断材料として知っておけば納得の上で選べますし、家づくりの満足度にもつながりますよね。
好みはもちろんのこと、予算・希望する風合い・設置環境・メンテナンスの容易さなどの特性を理解して、自分たちの暮らしに合ったものを選んでくださいね。
本記事が、あなたの家づくりのお役に立てると嬉しいです。
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